孤独を生きる君へ
これの発端者が串木野愛美。

でもこの全部が串木野さんってわけではない。

串木野さんはクラスの女子軍の中でも相当高いところに居座ってる人で、一軍の中の一軍。そんな存在だった。

化粧が濃くてインナーをピンク中のピンクに染め上げて、シャツの襟は大きめの胸が見えるほどのボタン三つ分外している。ネイルチップもつけていて、そのせいか爪はとても長く、スカートは太ももさえも丸見え。

一体これはスカートといえるのか問題が浮いてくるだろう。だって私のスカートの長さが膝下だとすると、串木野さんのスカートはそれの三分の一以下の長さだ。

私には考えられない見た目をしている。次元が違いすぎて困るほどに。

串木野さんに目をやると、くすくすと嫌な風に笑われた。

相変わらず今日も化粧が濃くてボタンは三つ外し、スカートは三分の一の長さをしていた。
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