アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
先付けの細タケノコの和え物や目にも鮮やかは八寸は、どれも美味しくてお酒が進む。
2杯目のビールが運ばれて、グラスに口をつけた北川さんは、思い出したように話しを始めた。
「大都さんから僕に影武者を頼もうかなって言われたのは、きっと、由香里さんと暮らし始めて直ぐぐらいだったんじゃないかな? うれしくて誰かに話したいのに迂闊に出来る話しじゃないのに、僕に話してくれたんだ」
暮らし始めたころは、私のことを揶揄ってばかりだった大都。それなのに北川さんに私の話をしていたとは意外だった。
「私のことをなんて言っていたんですか?」
「詳しい話しは、本人から聞いた方がいいと思うけど、再会出来たのをとても喜んでいたし、真っすぐに由香里さんを想う気持ちが伝わってきて、大都さんの恋を応援したくなったんだ。そんな恋が出来るのが、うらやましくも感じたかな」
そう言って、北川さんは、目を細める。
大都が部屋に転がり込んでから、私の毎日はジェットコースターのように目まぐるしい。それに、私自身が気付かなかったことも大都によって気づかされた。
「私の母、ヘアサロン[healing]のオーナーなんですけど会ったことありますか?」
「ああ、何度かお会いしている。パワフルな方だ」
「そうなんですよ。昔から元気いっぱいで、恋愛をしているのがエネルギーに変わるみたいで、仕事もバリバリしていて、いつも忙しくてすごいですよね。反面教師って言うんでしょうか。私は愛とか信じられなくて、冷めた恋愛しかしてこなかったんです」
「どうして?」
2杯目のビールが運ばれて、グラスに口をつけた北川さんは、思い出したように話しを始めた。
「大都さんから僕に影武者を頼もうかなって言われたのは、きっと、由香里さんと暮らし始めて直ぐぐらいだったんじゃないかな? うれしくて誰かに話したいのに迂闊に出来る話しじゃないのに、僕に話してくれたんだ」
暮らし始めたころは、私のことを揶揄ってばかりだった大都。それなのに北川さんに私の話をしていたとは意外だった。
「私のことをなんて言っていたんですか?」
「詳しい話しは、本人から聞いた方がいいと思うけど、再会出来たのをとても喜んでいたし、真っすぐに由香里さんを想う気持ちが伝わってきて、大都さんの恋を応援したくなったんだ。そんな恋が出来るのが、うらやましくも感じたかな」
そう言って、北川さんは、目を細める。
大都が部屋に転がり込んでから、私の毎日はジェットコースターのように目まぐるしい。それに、私自身が気付かなかったことも大都によって気づかされた。
「私の母、ヘアサロン[healing]のオーナーなんですけど会ったことありますか?」
「ああ、何度かお会いしている。パワフルな方だ」
「そうなんですよ。昔から元気いっぱいで、恋愛をしているのがエネルギーに変わるみたいで、仕事もバリバリしていて、いつも忙しくてすごいですよね。反面教師って言うんでしょうか。私は愛とか信じられなくて、冷めた恋愛しかしてこなかったんです」
「どうして?」