アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
誰にも言えなかった大都との関係。
大切にしてもらっているのがわかっても、いままで飲み込んでいた不安が口をつく。
「まだ若くて未来のある大都に自分の存在が足枷になるような気もして……」
「大都さんがこの先どうしたいのかは、彼自身が決めるだろうから、何とも言えないけど、少なくとも由香里さんの存在は大都さんにとって、足枷にはならないよ。むしろ、力になっているはずだよ」
「でも、こんな年上の彼女が居るなんてバレたらマイナスにしかならないのに……大都から好きな場所を奪ってしまうような気がしているんです」
弱音ばかり吐く私を力づけるように、切れ長の二重の瞳が、真っすぐに見据えた。
「由香里さんと一緒に居るのを決めたのは大都さんで、そのために今の芸能界の地位が揺らいだとしても、それをひっくるめた覚悟で付き合っているのだと思うし、もっと自信を持っていいよ」
「はい……」
半信半疑でうなずく私を安心させるように、北川さんはニコッと微笑み言葉を紡ぐ。
「幸い由香里さんは経営者として成功しているから、もしも、大都さんが芸能界で干されて、食いっぱぐれても養っていける甲斐性がある。一緒に新たな道を探すことも可能なんだから、不安なことがあれば抱え込まずに大都さんに打ち明けて、ふたりで解決していけばいいと思う」
大切にしてもらっているのがわかっても、いままで飲み込んでいた不安が口をつく。
「まだ若くて未来のある大都に自分の存在が足枷になるような気もして……」
「大都さんがこの先どうしたいのかは、彼自身が決めるだろうから、何とも言えないけど、少なくとも由香里さんの存在は大都さんにとって、足枷にはならないよ。むしろ、力になっているはずだよ」
「でも、こんな年上の彼女が居るなんてバレたらマイナスにしかならないのに……大都から好きな場所を奪ってしまうような気がしているんです」
弱音ばかり吐く私を力づけるように、切れ長の二重の瞳が、真っすぐに見据えた。
「由香里さんと一緒に居るのを決めたのは大都さんで、そのために今の芸能界の地位が揺らいだとしても、それをひっくるめた覚悟で付き合っているのだと思うし、もっと自信を持っていいよ」
「はい……」
半信半疑でうなずく私を安心させるように、北川さんはニコッと微笑み言葉を紡ぐ。
「幸い由香里さんは経営者として成功しているから、もしも、大都さんが芸能界で干されて、食いっぱぐれても養っていける甲斐性がある。一緒に新たな道を探すことも可能なんだから、不安なことがあれば抱え込まずに大都さんに打ち明けて、ふたりで解決していけばいいと思う」