アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
いつも自信満々の大都から、珍しく弱気な言葉が聞こえて来る。
今回の一件だって、BACKSTAGEのHIROTOだったから起きた出来事。一般人の恋愛なら、誰も見向きもしなかったはずだ。
ふと、窓の外に視線を移す。ライトアップされた東京タワーと空に浮かぶ朧月の淡い光。その美しい光景を掴もうとして、手を伸ばした。けれど、当然手に収めることなどできはしない。
「私にとって大都は、BACKSTAGEのHIROTOじゃなくて、ただの真鍋大都よ。そもそも、大都に出会ってからBACKSTAGEってグループを知ったんだもの」
『ん、そうだね。ただの真鍋大都だ』
スマホから穏やかな声が聞こえて来る。
「でも、大都がBACKSTAGEのHIROTOで居るためにたくさん努力しているのも知っている。大変だけど、頑張っているよね」
『……好きなことだからね』
自分でもダンス中毒と言う大都。好きなことを仕事にして、そのための努力を惜しまない。
TVなどに映る部分は華やかな世界はまばゆい。だが、見えないところでたくさんの汗を流している。
「私は、BACKSTAGEのHIROTOも、真鍋大都も、どちらも応援している」
『ありがとう、元気でた』
「私も大都の声を聞いて、寂しかったけど元気になれたわ」
私にしては珍しく、素直に気持ちを言葉に出来たと思った。
刹那、耳に甘く蕩けるような声が聞こえる。
『由香里、愛してるよ』
今回の一件だって、BACKSTAGEのHIROTOだったから起きた出来事。一般人の恋愛なら、誰も見向きもしなかったはずだ。
ふと、窓の外に視線を移す。ライトアップされた東京タワーと空に浮かぶ朧月の淡い光。その美しい光景を掴もうとして、手を伸ばした。けれど、当然手に収めることなどできはしない。
「私にとって大都は、BACKSTAGEのHIROTOじゃなくて、ただの真鍋大都よ。そもそも、大都に出会ってからBACKSTAGEってグループを知ったんだもの」
『ん、そうだね。ただの真鍋大都だ』
スマホから穏やかな声が聞こえて来る。
「でも、大都がBACKSTAGEのHIROTOで居るためにたくさん努力しているのも知っている。大変だけど、頑張っているよね」
『……好きなことだからね』
自分でもダンス中毒と言う大都。好きなことを仕事にして、そのための努力を惜しまない。
TVなどに映る部分は華やかな世界はまばゆい。だが、見えないところでたくさんの汗を流している。
「私は、BACKSTAGEのHIROTOも、真鍋大都も、どちらも応援している」
『ありがとう、元気でた』
「私も大都の声を聞いて、寂しかったけど元気になれたわ」
私にしては珍しく、素直に気持ちを言葉に出来たと思った。
刹那、耳に甘く蕩けるような声が聞こえる。
『由香里、愛してるよ』