アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
突然の告白に 一瞬、驚き瞳を見開いた愛理だったが、直ぐに私の視線に自分の視線を合わせた。
「おめでとう……で、いいんだよね?」
大学時代から付き合いのある愛理は、私が結婚に否定的なのを知っている。だからこそ、私の妊娠の報告に戸惑うのは無理もない話しだと思う。実際、私自身も戸惑ってばかりだ。
でも、病院でもらった白黒の超音波写真。それに写ったわずか3センチの赤ちゃんを思い出すと、僅かに勇気が湧いて来る。
「わかったばかりで混乱しているけど、できれば、産みたいと思っているんだ」
そう口にすると、無意識のうちに手のひらでお腹を包み込んでいた。
私の様子を見て、愛理は柔らかな笑顔を浮かべる。
「おめでとう、由香里」
「ありがとう」
「……相手には、伝えたの?」
「それが、どうしようか迷っていて……」
「この前、話していた年下の元義理の弟さんだよね?」
その問いかけに、私は黙ってうなずいた。
「8コ下って言っていたよね。そうか、それじゃあ悩むね」
「そうなの。彼が今まで積み重ねてきた努力や輝かしい将来を潰してしまう気がして……。でも、好きな人の子供だと思うと、あきらめるのも出来なくて」
「確認だけど、もしも、シングルマザーになったとしても産みたいと思っているんだよね」
「うん……子供が欲しいと思ったことがなかったけど、いまはこの子が愛おしいの」
「おめでとう……で、いいんだよね?」
大学時代から付き合いのある愛理は、私が結婚に否定的なのを知っている。だからこそ、私の妊娠の報告に戸惑うのは無理もない話しだと思う。実際、私自身も戸惑ってばかりだ。
でも、病院でもらった白黒の超音波写真。それに写ったわずか3センチの赤ちゃんを思い出すと、僅かに勇気が湧いて来る。
「わかったばかりで混乱しているけど、できれば、産みたいと思っているんだ」
そう口にすると、無意識のうちに手のひらでお腹を包み込んでいた。
私の様子を見て、愛理は柔らかな笑顔を浮かべる。
「おめでとう、由香里」
「ありがとう」
「……相手には、伝えたの?」
「それが、どうしようか迷っていて……」
「この前、話していた年下の元義理の弟さんだよね?」
その問いかけに、私は黙ってうなずいた。
「8コ下って言っていたよね。そうか、それじゃあ悩むね」
「そうなの。彼が今まで積み重ねてきた努力や輝かしい将来を潰してしまう気がして……。でも、好きな人の子供だと思うと、あきらめるのも出来なくて」
「確認だけど、もしも、シングルマザーになったとしても産みたいと思っているんだよね」
「うん……子供が欲しいと思ったことがなかったけど、いまはこの子が愛おしいの」