アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
再び、仲居さんから声が掛かり、私の母親である『岡本勝代』が現れた。薄紫の江戸小紋に名古屋帯の上質な大人の装いで、手入れの行き届いた肌は、アラフィフとは思えない美しさだ。
かつての夫だった真鍋芳明を見つけると、その向かい側の席へ腰かけた。
「お久しぶり。まさか、こんな形で再会するなんて、驚いたわ」
「久しぶり。君も元気そうで安心した。活躍を聞いているよ。相変わらず忙しそうだ」
「おかげさまで。それより、今日は子供たちが主役よね」
と視線を向けられる。
それに応じるように、大都は母に向き直り座布団を外して膝を折る。
「本日は、お忙しいところお時間を作って頂きありがとうございます。由香里さんとお付き合いさせて頂いています。まだまだ未熟な私ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。ふたりで協力し合って、温かい家庭を築いていきたいと思います。どうが私たちの結婚をお許しください」
そこで口を開いたのは、意外にも芳明だ。
「結婚に失敗した私が言うのもおこがましいが、家庭を築くというのは、甘いモノじゃない。いままでのように、自分のしたいことだけをしていれば、あっと言う間に家庭崩壊だ。自分の行動に責任が伴うのが、わかっているのか」
その言葉を聞いて、大都は真っ直ぐな瞳を芳明に向けた。
「ああ、わかっている。由香里さんとお腹にいる子供のために最大限の努力をする」
かつての夫だった真鍋芳明を見つけると、その向かい側の席へ腰かけた。
「お久しぶり。まさか、こんな形で再会するなんて、驚いたわ」
「久しぶり。君も元気そうで安心した。活躍を聞いているよ。相変わらず忙しそうだ」
「おかげさまで。それより、今日は子供たちが主役よね」
と視線を向けられる。
それに応じるように、大都は母に向き直り座布団を外して膝を折る。
「本日は、お忙しいところお時間を作って頂きありがとうございます。由香里さんとお付き合いさせて頂いています。まだまだ未熟な私ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。ふたりで協力し合って、温かい家庭を築いていきたいと思います。どうが私たちの結婚をお許しください」
そこで口を開いたのは、意外にも芳明だ。
「結婚に失敗した私が言うのもおこがましいが、家庭を築くというのは、甘いモノじゃない。いままでのように、自分のしたいことだけをしていれば、あっと言う間に家庭崩壊だ。自分の行動に責任が伴うのが、わかっているのか」
その言葉を聞いて、大都は真っ直ぐな瞳を芳明に向けた。
「ああ、わかっている。由香里さんとお腹にいる子供のために最大限の努力をする」