アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
隣の休憩室に入ると、松本さんと福田さん、それと新人の宮城さんまでもがぐったりと座っていた。
それは、まるでRPGゲームでキャラクターがモンスターに打ちのめされ、HPがあと僅かの半分魂が抜けかけたような瀕死の状態だ。
「どうしたの? 大丈夫? 」
朝、挨拶を交わしたときには、普段と変わらず明るく元気だったのに、揃いも揃って瀕死状態だなんてなんて、ナニがどうしてこうなったのか、私には理解不能。
「お昼ごはんで、食中毒とか……とりあえず、お医者様を手配しないと」
私は電話をするべく、スマホのトップページをタップ。すると、3人がガバっと身を起こす。
「ち、違うんですっ!」
「食中毒じゃありません!」
「スマホのニュースがショックだったんです!」
と、三人はお医者様を呼ばれそうな事態にあわてて、言い訳をまくし立てる。私は、その勢いに押されながらも疑問を口にした。
「そこまでショックを受けるようなニュースって⁉」
「それが……聞いてくださいよぉ。HIROTOが契約更新しないとか。ああ、私の推しがぁ」
半泣き状態で答える松本さんにかける言葉が見つからない。HIROTOが契約更新しない話しが、もうニュースになったのだ。そして、その原因は、私だ。
戸惑う私の様子に気付かない福田さんは話しを続ける。
「あと半年で見納めとか、ショックです。でも、もともと親との約束で2年限定の活動だったって言うからあきらめるしかないのかなぁ。それにしても売れていないならいざ知らず、こんなに活躍しているのに、もったいないと思いません?」
それは、まるでRPGゲームでキャラクターがモンスターに打ちのめされ、HPがあと僅かの半分魂が抜けかけたような瀕死の状態だ。
「どうしたの? 大丈夫? 」
朝、挨拶を交わしたときには、普段と変わらず明るく元気だったのに、揃いも揃って瀕死状態だなんてなんて、ナニがどうしてこうなったのか、私には理解不能。
「お昼ごはんで、食中毒とか……とりあえず、お医者様を手配しないと」
私は電話をするべく、スマホのトップページをタップ。すると、3人がガバっと身を起こす。
「ち、違うんですっ!」
「食中毒じゃありません!」
「スマホのニュースがショックだったんです!」
と、三人はお医者様を呼ばれそうな事態にあわてて、言い訳をまくし立てる。私は、その勢いに押されながらも疑問を口にした。
「そこまでショックを受けるようなニュースって⁉」
「それが……聞いてくださいよぉ。HIROTOが契約更新しないとか。ああ、私の推しがぁ」
半泣き状態で答える松本さんにかける言葉が見つからない。HIROTOが契約更新しない話しが、もうニュースになったのだ。そして、その原因は、私だ。
戸惑う私の様子に気付かない福田さんは話しを続ける。
「あと半年で見納めとか、ショックです。でも、もともと親との約束で2年限定の活動だったって言うからあきらめるしかないのかなぁ。それにしても売れていないならいざ知らず、こんなに活躍しているのに、もったいないと思いません?」