アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
『ごめん、間に合わなかった』
大都の力ない声を聞いて、与えられた短い時間の中で精一杯に手を尽くしても、どうしょうもなかったのだと察した。
この先に起こることを考えると怖くて身がすくむ。
「あの茂木記者は執念深そうだったから……仕方ないわ。それに、元はと言えば私が飲みすぎたのがいけないのよね。私こそ、迷惑かけてごめんなさい」
『いや、問題になった時点で茂木記者のデータを押さえておけば、こんなことにはならなかっただんだ。全部、俺のせいだ』
「前回、北川さんに手伝ってもらって、一般人の恋愛という筋書きにしたのにデータを押さえたら、ストーリーに相互性がとれなくなるもの。それに、一般人の同士の恋愛で片付いたはずなのに、その写真を使いまわすなんて、思わないわ」
『そのまさかに、やられた。詰めの甘さが原因だ。きっと、由香里には迷惑をかけると思う。本当にすまない。でも、どうにかするから……』
自分を責める言葉ばかりを言って、大都は自分ひとりでどうにかしようとする。私だって、少しでも大都の力になりたい。
「何もかもひとりで背負わないで。私は大丈夫だから、出来ることがあったら言って欲しい。だって、私たち家族に成るんでしょう⁉」
『……ありがとう、元気出た。ん、そうだな。じゃあ、スポンサーになってくれる?』
大都の力ない声を聞いて、与えられた短い時間の中で精一杯に手を尽くしても、どうしょうもなかったのだと察した。
この先に起こることを考えると怖くて身がすくむ。
「あの茂木記者は執念深そうだったから……仕方ないわ。それに、元はと言えば私が飲みすぎたのがいけないのよね。私こそ、迷惑かけてごめんなさい」
『いや、問題になった時点で茂木記者のデータを押さえておけば、こんなことにはならなかっただんだ。全部、俺のせいだ』
「前回、北川さんに手伝ってもらって、一般人の恋愛という筋書きにしたのにデータを押さえたら、ストーリーに相互性がとれなくなるもの。それに、一般人の同士の恋愛で片付いたはずなのに、その写真を使いまわすなんて、思わないわ」
『そのまさかに、やられた。詰めの甘さが原因だ。きっと、由香里には迷惑をかけると思う。本当にすまない。でも、どうにかするから……』
自分を責める言葉ばかりを言って、大都は自分ひとりでどうにかしようとする。私だって、少しでも大都の力になりたい。
「何もかもひとりで背負わないで。私は大丈夫だから、出来ることがあったら言って欲しい。だって、私たち家族に成るんでしょう⁉」
『……ありがとう、元気出た。ん、そうだな。じゃあ、スポンサーになってくれる?』