アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
『それ、訊いちゃいますか⁉』
『いや、みんな訊きたいでしょう。って、言うか訊かなかったら、SNSでたたかれまくりの炎上案件ですわ』
『あはは、それは困りますね。では、迷惑をかけないためにもお話しないとダメですね』
テレビの画面は、司会者ふたりとHIROTOの引きの構図から、HIROTOだけを映した寄りに切り替わる。
私は、 その様子を一時も見逃せないと、ベッドから身を起こし、固唾を飲んで見守った。
『先ず、事務所の契約についてですが、これは、事務所の公式発表通りで、芸能界に入るとき、心配した父と売れても売れなくても、2年限りと約束していました』
カメラアングルが、引きになり再び三人が画面に収まる。
HIROTOの言葉を受けて、ベテラン人気歌手が腕組みしながら、うなずいた。
『あ〜、わかる。親としたら芸能界なんて、得体の知れない世界は心配だよね。オレも事務所に入るとき、反対された。でも、デビューして、テレビに映るようになってから応援してくれるようになったよ』
『ぶっちゃけ、5年後に絶対に仕事があるかって、オレらでもわからんもんな』
そう言って、ベテラン漫才師が眉尻を下げる。HIROTOも頷きゆっくりと話し出した。
『父との約束もありますが、5年後10年後の将来を見据え、そのためにも大学を卒業しておきたいんです。それだと、今のペースで活動してくと通うのもむずかしくて……活動を支えてくれた、メンバーや事務所、ファンのみなさんには申し訳ないと思ったんですが、契約更新をしないと自分からお願いしまして、先日の発表となったんです』
『いや、みんな訊きたいでしょう。って、言うか訊かなかったら、SNSでたたかれまくりの炎上案件ですわ』
『あはは、それは困りますね。では、迷惑をかけないためにもお話しないとダメですね』
テレビの画面は、司会者ふたりとHIROTOの引きの構図から、HIROTOだけを映した寄りに切り替わる。
私は、 その様子を一時も見逃せないと、ベッドから身を起こし、固唾を飲んで見守った。
『先ず、事務所の契約についてですが、これは、事務所の公式発表通りで、芸能界に入るとき、心配した父と売れても売れなくても、2年限りと約束していました』
カメラアングルが、引きになり再び三人が画面に収まる。
HIROTOの言葉を受けて、ベテラン人気歌手が腕組みしながら、うなずいた。
『あ〜、わかる。親としたら芸能界なんて、得体の知れない世界は心配だよね。オレも事務所に入るとき、反対された。でも、デビューして、テレビに映るようになってから応援してくれるようになったよ』
『ぶっちゃけ、5年後に絶対に仕事があるかって、オレらでもわからんもんな』
そう言って、ベテラン漫才師が眉尻を下げる。HIROTOも頷きゆっくりと話し出した。
『父との約束もありますが、5年後10年後の将来を見据え、そのためにも大学を卒業しておきたいんです。それだと、今のペースで活動してくと通うのもむずかしくて……活動を支えてくれた、メンバーや事務所、ファンのみなさんには申し訳ないと思ったんですが、契約更新をしないと自分からお願いしまして、先日の発表となったんです』