アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
「せっかくだから、”実業家になって、お店をオープンします。みなさん来てください”にしたら?」
そう、以前から検討していた案件が形になり始め、HIROTOプロデュースの美容室が来春オープンの予定。
もちろん、店長は北川さんだ。
「あはは、宣伝効果としては高そうだけど、お店の宣伝は正攻法で行こうかな。やっぱり、ファンに感謝の言葉だな」
「そうよね。最後は応援してくれたファンへ言葉を贈るのが一番だわ」
「ん、そうする」
そう言って、大都は私の髪にチュッとキスをした。そして、小さな声でつぶやく。
「明日、婚姻届を出しに行こうか」
婚姻届けというパワーワードに驚いて、私は顔を上げた。
その私の顎先を捉え、大都は唇にもキスを落とす。
「子供が産まれる前には婚姻届は出して置きたい。夜間受付なら、ふたりで行っても目立たないって聞いたんだ」
「婚姻届けには、保証人欄があるから、誰か来てもらうの?」
「それなら大丈夫。もう、もらって来てあるから、あとは由香里が記入してくれれば直ぐに出せる」
大都に促され、ソファーに座った。そして、ローテーブルの上には、いまどきの綺麗な花柄の婚姻届けが、広げられていた。”夫になる人”の欄には既に大都の名前が記入済み。保証人欄には、大都の父親『真鍋芳明』と私の母親『岡本勝代』。あとは、私が記入すれば提出できる状態だ。
いつの間に用意してくれたのだろう。
「用意周到ね」
「そう、前にも言ったけど、俺から逃げられないから、あきらめて」
と、大都はニヤリと笑う。
「ストーカー宣言⁉」
「愛の告白だよ。初めて由香里を見た日から、ずっと追いかけていた」
そう、以前から検討していた案件が形になり始め、HIROTOプロデュースの美容室が来春オープンの予定。
もちろん、店長は北川さんだ。
「あはは、宣伝効果としては高そうだけど、お店の宣伝は正攻法で行こうかな。やっぱり、ファンに感謝の言葉だな」
「そうよね。最後は応援してくれたファンへ言葉を贈るのが一番だわ」
「ん、そうする」
そう言って、大都は私の髪にチュッとキスをした。そして、小さな声でつぶやく。
「明日、婚姻届を出しに行こうか」
婚姻届けというパワーワードに驚いて、私は顔を上げた。
その私の顎先を捉え、大都は唇にもキスを落とす。
「子供が産まれる前には婚姻届は出して置きたい。夜間受付なら、ふたりで行っても目立たないって聞いたんだ」
「婚姻届けには、保証人欄があるから、誰か来てもらうの?」
「それなら大丈夫。もう、もらって来てあるから、あとは由香里が記入してくれれば直ぐに出せる」
大都に促され、ソファーに座った。そして、ローテーブルの上には、いまどきの綺麗な花柄の婚姻届けが、広げられていた。”夫になる人”の欄には既に大都の名前が記入済み。保証人欄には、大都の父親『真鍋芳明』と私の母親『岡本勝代』。あとは、私が記入すれば提出できる状態だ。
いつの間に用意してくれたのだろう。
「用意周到ね」
「そう、前にも言ったけど、俺から逃げられないから、あきらめて」
と、大都はニヤリと笑う。
「ストーカー宣言⁉」
「愛の告白だよ。初めて由香里を見た日から、ずっと追いかけていた」