アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
張り切っているわけじゃありません
その日の夜。玄関脇にある8畳ほどの部屋に、ベッドとテーブル、それに一人掛け用のソファセットなどが搬入され、あっという間に部屋としての体裁が整った。
それもこれも大学時代からの友人で、インテリアコーディネーターをしている愛理のおかげだ。
「急なお願いをして、無理言って悪かったわね」
「ううん、会社を辞めて時間があるからぜんぜん平気なの。私も楽しかったから気にしないで。それにしても由香里がゲストルームを整えるなんて意外。誰かと暮らすの?」
私が家に人を入れるのを苦手だと知っている愛理は、驚きを隠そうとしない。
「少しの間だけ、母に頼まれて親戚の子を預かる事になっちゃって」
細く息を吐きながら肩をすくめる私に愛理はふわりと微笑む。
「このタワマンなら来客用の布団の貸し出しとかもあるんでしょう? わざわざダブルベッドを入れて準備するなんて、なんだかんだ言って由香里は面倒見いいし、優しいよね」
私をフォローして言ってくれた言葉に衝撃を受ける。
そうだ、コンシェルジュに頼めば、布団の貸し出しサービスもしてくれたんだ。誰かを泊めるつもりなんてなかったから、すっかり忘れていた。
めちゃくちゃ張り切って、大都の部屋を用意した人になっちゃったよ!
痛恨のミス!!!
「くっ!」
それもこれも大学時代からの友人で、インテリアコーディネーターをしている愛理のおかげだ。
「急なお願いをして、無理言って悪かったわね」
「ううん、会社を辞めて時間があるからぜんぜん平気なの。私も楽しかったから気にしないで。それにしても由香里がゲストルームを整えるなんて意外。誰かと暮らすの?」
私が家に人を入れるのを苦手だと知っている愛理は、驚きを隠そうとしない。
「少しの間だけ、母に頼まれて親戚の子を預かる事になっちゃって」
細く息を吐きながら肩をすくめる私に愛理はふわりと微笑む。
「このタワマンなら来客用の布団の貸し出しとかもあるんでしょう? わざわざダブルベッドを入れて準備するなんて、なんだかんだ言って由香里は面倒見いいし、優しいよね」
私をフォローして言ってくれた言葉に衝撃を受ける。
そうだ、コンシェルジュに頼めば、布団の貸し出しサービスもしてくれたんだ。誰かを泊めるつもりなんてなかったから、すっかり忘れていた。
めちゃくちゃ張り切って、大都の部屋を用意した人になっちゃったよ!
痛恨のミス!!!
「くっ!」