アイドルなんかじゃありません!わたしの元義弟なんです!!
職業を聞かれたとき、エステシャンとしか言っていなかった私が、突然億ションを買ったとか、怪しすぎる話題だ。
お金持ちアピールをしたところで、それに食いつくヤツなんて、ロクなもんじゃない。
「もう、佐久良ってば、誤解を受けるような冗談言って! 引越しはしたけど賃貸だし、ほら、みんなびっくりしているじゃない」
”いい加減にしろ”という意味を込めて、もう一度、佐久良の脇腹を肘で小突いた。
「う……ごめん」
場がシラケ始めてしまったところで、藤森さんが気を利かせ口を開く。
「なんだ、佐久良さんの冗談か。本当に岡本さんが億ションを買ったのかと思ったよ。それなら財テクの秘訣を聞きたかったな」
「ごめんなさい。私、財テクの話しは出来ないわ。詳しい人が居たら紹介してね」
もちろん気を悪くさせないための社交辞令だ。
それなのに藤森さんが食いつく。
「俺、株式投資やっていてセミナーとか通っているから、興味あるなら一緒に行こうよ」
「んー、難しそう……。今、仕事が忙しいからセミナーには参加するのは無理そうだわ。気を使ってくれて、ありがとう」
「じゃあ、俺がレクチャーしてあげるよ」
やんわりと断ったのに喰らいついてくる。
” どうにかして!”と、またまた佐久良の脇腹を肘で小突いた。
「う……そろそろ、次のお店に移動しようか」
佐久良の提案にみんながうなずいて、次のお店に移動するべく立ち上がった。
お会計は男性陣に任せ、佐久良たちは化粧室へ向かう。
私は酔い覚ましに、お店の外に出て化粧室に行った佐久良がくるのを待って居ると、藤森さんが近づいて来た。
「他のコは?」
「もうすぐ来ると思うわ」
「じゃあさ」
親しげに手首を掴まれて、驚きのあまり顔を上げた。すると、藤森さんは顔を寄せ耳元に囁く。
「このまま抜けて、二人っきりになれる場所に行こうよ」
お金持ちアピールをしたところで、それに食いつくヤツなんて、ロクなもんじゃない。
「もう、佐久良ってば、誤解を受けるような冗談言って! 引越しはしたけど賃貸だし、ほら、みんなびっくりしているじゃない」
”いい加減にしろ”という意味を込めて、もう一度、佐久良の脇腹を肘で小突いた。
「う……ごめん」
場がシラケ始めてしまったところで、藤森さんが気を利かせ口を開く。
「なんだ、佐久良さんの冗談か。本当に岡本さんが億ションを買ったのかと思ったよ。それなら財テクの秘訣を聞きたかったな」
「ごめんなさい。私、財テクの話しは出来ないわ。詳しい人が居たら紹介してね」
もちろん気を悪くさせないための社交辞令だ。
それなのに藤森さんが食いつく。
「俺、株式投資やっていてセミナーとか通っているから、興味あるなら一緒に行こうよ」
「んー、難しそう……。今、仕事が忙しいからセミナーには参加するのは無理そうだわ。気を使ってくれて、ありがとう」
「じゃあ、俺がレクチャーしてあげるよ」
やんわりと断ったのに喰らいついてくる。
” どうにかして!”と、またまた佐久良の脇腹を肘で小突いた。
「う……そろそろ、次のお店に移動しようか」
佐久良の提案にみんながうなずいて、次のお店に移動するべく立ち上がった。
お会計は男性陣に任せ、佐久良たちは化粧室へ向かう。
私は酔い覚ましに、お店の外に出て化粧室に行った佐久良がくるのを待って居ると、藤森さんが近づいて来た。
「他のコは?」
「もうすぐ来ると思うわ」
「じゃあさ」
親しげに手首を掴まれて、驚きのあまり顔を上げた。すると、藤森さんは顔を寄せ耳元に囁く。
「このまま抜けて、二人っきりになれる場所に行こうよ」