飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
「これをな、この点線で切って、それをのりでここにペタッと貼って半分に折って、最後にここを二か所ホチキスで留めていくだけ。 ……な? 簡単だろ?」
先生は説明しながらあっという間に一冊のしおりを完成させて、机の上にポンと放った。
「……」
???
私はコテン、と首を横に倒した。
速すぎて何が起こったのかわからなかった。
「えっと、」
「あーごめん! そろそろバド部行かないと!」
「え⁉」
「大会近いんだ。 悪いな月寄。 終わったら職員室の俺の机に置いといてくれればいいから! あとよろしくな!」
「えっ、? 先生っ、待っ」
……ってくれることはなく、先生は帰り支度を済ませる生徒たちよりも我先にと教室を出て行ってしまった。
先生に縋ろうとした私の手は、やり場がない。
「えー……」
そんな、横暴なー……
泣きそうな気持ちになりながらも、今から追いかけてできません!と突き返す勇気もなく。
ひとまず私は先生が置いていった見本で作り方を確認してみることにする。
これをこうして……こういうことか、ふむふむ。
……って、これ、なかなか工程が多いな⁉
どうしよう、一人で今日中に終わるかな……
先生は説明しながらあっという間に一冊のしおりを完成させて、机の上にポンと放った。
「……」
???
私はコテン、と首を横に倒した。
速すぎて何が起こったのかわからなかった。
「えっと、」
「あーごめん! そろそろバド部行かないと!」
「え⁉」
「大会近いんだ。 悪いな月寄。 終わったら職員室の俺の机に置いといてくれればいいから! あとよろしくな!」
「えっ、? 先生っ、待っ」
……ってくれることはなく、先生は帰り支度を済ませる生徒たちよりも我先にと教室を出て行ってしまった。
先生に縋ろうとした私の手は、やり場がない。
「えー……」
そんな、横暴なー……
泣きそうな気持ちになりながらも、今から追いかけてできません!と突き返す勇気もなく。
ひとまず私は先生が置いていった見本で作り方を確認してみることにする。
これをこうして……こういうことか、ふむふむ。
……って、これ、なかなか工程が多いな⁉
どうしよう、一人で今日中に終わるかな……