飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
✧˙⁎⋆
「月寄さんっ!」
昼休み、お弁当を片手にいつものように屋上へ逃げようと教室の扉に手をかけたところを後ろから呼ばれて、私は硬直した。
……今、呼ばれた?
その日も、さんざん聞こえてはいけない自分の名前を聞いてきていた私は、にわかに信じられなくて、半信半疑で振り返る。
そこには、私より頭1つ分背の低い小柄な女の子。
眉尻も目尻も下がり気味で、優しい雰囲気をまとったその子が、笑顔で私を見上げている。
八木澤さんだ。
肩まで伸びた髪をハーフアップのゆるいお団子にしたヘアスタイルは、おしゃれで女の子らしい。
ほんわかしてて守ってあげたくなるような隙がある八木澤さんは、正真正銘の天然モテ女子。
「月寄さん、もしよかったら一緒にお昼食べない?あっ、もちろん先約がなかったらだけどー」
八木澤さんは私にそう言って、エヘヘ、と照れ笑いを浮かべた。
「……」
う、
嬉しい……‼
ぜひ!ぜひ一緒に食べたい!
突然目の前に舞い降りた天使に、ごくりと息を吞んだ。
「?」
すぐに言葉が出てこない私を、八木澤さんは笑顔のまま首をかしげた。
その仕草すらかわいい。
気合を入れるんだ、月寄凛!
一世一代のこのチャンス、絶対に逃すわけにはいかない……!
えっと、えっと、どうしよう、なんて返そう?
はい?うん?いいよ?やっぱりここはフランクに、
「月寄さんっ!」
昼休み、お弁当を片手にいつものように屋上へ逃げようと教室の扉に手をかけたところを後ろから呼ばれて、私は硬直した。
……今、呼ばれた?
その日も、さんざん聞こえてはいけない自分の名前を聞いてきていた私は、にわかに信じられなくて、半信半疑で振り返る。
そこには、私より頭1つ分背の低い小柄な女の子。
眉尻も目尻も下がり気味で、優しい雰囲気をまとったその子が、笑顔で私を見上げている。
八木澤さんだ。
肩まで伸びた髪をハーフアップのゆるいお団子にしたヘアスタイルは、おしゃれで女の子らしい。
ほんわかしてて守ってあげたくなるような隙がある八木澤さんは、正真正銘の天然モテ女子。
「月寄さん、もしよかったら一緒にお昼食べない?あっ、もちろん先約がなかったらだけどー」
八木澤さんは私にそう言って、エヘヘ、と照れ笑いを浮かべた。
「……」
う、
嬉しい……‼
ぜひ!ぜひ一緒に食べたい!
突然目の前に舞い降りた天使に、ごくりと息を吞んだ。
「?」
すぐに言葉が出てこない私を、八木澤さんは笑顔のまま首をかしげた。
その仕草すらかわいい。
気合を入れるんだ、月寄凛!
一世一代のこのチャンス、絶対に逃すわけにはいかない……!
えっと、えっと、どうしよう、なんて返そう?
はい?うん?いいよ?やっぱりここはフランクに、