飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
「……おっ 「ちょっと紗英!」
私の渾身の返事を遮って、クラスメイトの入江さんが八木澤さんの下の名前を呼んだ。
入江さんは八木澤さんといつも一緒にいる仲良し。
メイクも髪色も奇抜な、派手な女の子だ。
「何してんの!月寄さんがわたしたちみたいなおバカとお昼一緒するわけないでしょ⁉」
⁉
「えっ、あ、そうなの……?」
八木澤さんに聞かれて、私は首を目一杯左右に振る。
「そ、そんなことな…… 「ほらー月寄さんに気使わせちゃってんじゃん!」
またしても私の言葉を遮った入江さんは、八木澤さんの手を引く。
「ごめんね月寄さん、紗英天然だからさー。ほら紗英、行くよ!」
「そっかぁ、ごめんね月寄さん」
「え、や、」
冷汗の止まらない私は、頭の中でおろおろするだけで言葉が出てこない。
入江さんと八木澤さんが声をひそめて「ダメだよ紗英、月寄さんさっきガチギレしてたじゃん」「え?そうなの?」と言うのを、やっぱり聞こえてしまう私。
違うんです、ガチギレてないです!力んでただけなんです〜〜〜!!
やっぱり心の中で思うだけで口にすることも許されない私を残し、八木澤さん達は去ってしまった。
私の渾身の返事を遮って、クラスメイトの入江さんが八木澤さんの下の名前を呼んだ。
入江さんは八木澤さんといつも一緒にいる仲良し。
メイクも髪色も奇抜な、派手な女の子だ。
「何してんの!月寄さんがわたしたちみたいなおバカとお昼一緒するわけないでしょ⁉」
⁉
「えっ、あ、そうなの……?」
八木澤さんに聞かれて、私は首を目一杯左右に振る。
「そ、そんなことな…… 「ほらー月寄さんに気使わせちゃってんじゃん!」
またしても私の言葉を遮った入江さんは、八木澤さんの手を引く。
「ごめんね月寄さん、紗英天然だからさー。ほら紗英、行くよ!」
「そっかぁ、ごめんね月寄さん」
「え、や、」
冷汗の止まらない私は、頭の中でおろおろするだけで言葉が出てこない。
入江さんと八木澤さんが声をひそめて「ダメだよ紗英、月寄さんさっきガチギレしてたじゃん」「え?そうなの?」と言うのを、やっぱり聞こえてしまう私。
違うんです、ガチギレてないです!力んでただけなんです〜〜〜!!
やっぱり心の中で思うだけで口にすることも許されない私を残し、八木澤さん達は去ってしまった。