飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
心とのビデオ通話をキョンに見られてしまってから、帰りのバスにのるまでの間。
私はずっと、周りの冷やかしなどお構いなしなキョンにピッタリと横につけられていた。
到底ごまかしきることなどできずに、問いただされてすべてを話してしまった。
それを無表情で飲み込んだらしいキョンは、学校で解散になったタイミングで「月寄ん家行きたい」と言って、私はそれを断れるはずもなく……。
「おーよしよし、いい子いい子」
キョンは玄関にしゃがんで心の頭を撫で繰り回している。
「っ、やめろ! さわんな人間!」
心が煩わしそうに逃げるのを、簡単に捕まえて愛でるキョンはどこか嬉しそうだ。
「すご。 確かに猫なのに、めっちゃ心」
「あーもー最悪。 マジ黒歴史」
キョンと心の掛け合いを見てると、二人の仲の良さが伝わってくる。
なんだかんだ言いつつ心もどことなく嬉しそうに見えるし、やっぱりバレてよかったのかもしれない。
キョンはよいしょっと心を抱き上げた。
「すっげぇモフモフ。 なんだこの肉球は。 かわいいかよ」
……ちょっとだけうらやましい。 私もモフモフしたい。
てか本当に私以外の人にさわられても猫のままなんだなぁ。
私はずっと、周りの冷やかしなどお構いなしなキョンにピッタリと横につけられていた。
到底ごまかしきることなどできずに、問いただされてすべてを話してしまった。
それを無表情で飲み込んだらしいキョンは、学校で解散になったタイミングで「月寄ん家行きたい」と言って、私はそれを断れるはずもなく……。
「おーよしよし、いい子いい子」
キョンは玄関にしゃがんで心の頭を撫で繰り回している。
「っ、やめろ! さわんな人間!」
心が煩わしそうに逃げるのを、簡単に捕まえて愛でるキョンはどこか嬉しそうだ。
「すご。 確かに猫なのに、めっちゃ心」
「あーもー最悪。 マジ黒歴史」
キョンと心の掛け合いを見てると、二人の仲の良さが伝わってくる。
なんだかんだ言いつつ心もどことなく嬉しそうに見えるし、やっぱりバレてよかったのかもしれない。
キョンはよいしょっと心を抱き上げた。
「すっげぇモフモフ。 なんだこの肉球は。 かわいいかよ」
……ちょっとだけうらやましい。 私もモフモフしたい。
てか本当に私以外の人にさわられても猫のままなんだなぁ。