飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
✧˙⁎⋆
私はキッチンの戸棚の上の方、それも奥の方にあるタコ焼き器を取ろうと手前のものをどけた。
背中側ではキョンが生地を作ってくれていて、心は冷蔵庫からマヨネーズやソースを取り出している。
それにしても、なんで心は私が触ると人に戻れるんだろう?
それが分かれば、普通の身体に戻る方法もわかるのかな。
……あ。 あった、タコ焼き器。
うーん、地味に届かない。
踏み台持ってこないと。
「これ?」
そう言って私の背中に近づいてタコ焼き器をとってくれたのは、キョン。
「わ、ありがとう、キョン」
「どういたしまして。 これ一回洗う?」
「うん! あ、私やるよ」
「いいよ。 月寄はこっち」
キョンが私の肩をもって包丁とまな板が置いてある場所に体の向きを変えさせる。
「これに関しては俺と心が持ったら凶器になっちゃう」
「フフ、なるほど」
そんな何でもないことでキョンと笑い合っていると、後ろからトン、といつもの感触。
私はキッチンの戸棚の上の方、それも奥の方にあるタコ焼き器を取ろうと手前のものをどけた。
背中側ではキョンが生地を作ってくれていて、心は冷蔵庫からマヨネーズやソースを取り出している。
それにしても、なんで心は私が触ると人に戻れるんだろう?
それが分かれば、普通の身体に戻る方法もわかるのかな。
……あ。 あった、タコ焼き器。
うーん、地味に届かない。
踏み台持ってこないと。
「これ?」
そう言って私の背中に近づいてタコ焼き器をとってくれたのは、キョン。
「わ、ありがとう、キョン」
「どういたしまして。 これ一回洗う?」
「うん! あ、私やるよ」
「いいよ。 月寄はこっち」
キョンが私の肩をもって包丁とまな板が置いてある場所に体の向きを変えさせる。
「これに関しては俺と心が持ったら凶器になっちゃう」
「フフ、なるほど」
そんな何でもないことでキョンと笑い合っていると、後ろからトン、といつもの感触。