飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
✧˙⁎⋆

 
 
「ふぅ……」


 お皿洗いを終えた私はお腹をさすりながら、キッチンで三人分のあったかいお茶を湯呑に注ぐ。

 食べすぎちゃった。

 でも今日は遠足でたくさん歩いたし、たくさん笑ったし……プラマイゼロかなぁ。


 ちら、と後ろを見ると、二人はベランダに出て外の風に当たってるみたいだ。

 私はお茶を食卓テーブルに置いて、二人を呼ぼうとベランダへ出られる窓に近づく。

 二人はこちらに背中を向けて、間に人ひとり分ほどの距離を開け、手すりにもたれて夜空に顔を向けている。

 少し強めの風が吹いて、二人の髪が揺れた。

 ……二人、絵になるなぁ。

 私は窓を開けようと、窓のくぼみに手をかけた。
 
 
「制服、どうしたの」

 
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