飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
私のお父さんは日本から遠く離れた貧しい国で、なるべく少ない賃金でたくさんの人を診て助ける仕事をしている。
物心つく頃には、お父さんは海外で仕事していることが当たり前だった。
お母さんを小さい頃に事故で亡くしていた私は、隣町でおばあちゃんと二人暮らしをしていた。
おばあちゃんがいたから、なんの不自由もなく、楽しく幸せに暮らしてた。
そのおばあちゃんが去年、突然亡くなった。
心不全だった。
お葬式を終えて、突然のことに呆然としていたとき。
お父さんは眠るおばあちゃんの前で「仕事を辞めて、日本で凛と暮らすよ」と言った。
生前おばあちゃんは、凛のお父さんは誇らしい仕事をしているんだよ、といつも嬉しそうに話していた。
言われなくてもお父さんの仕事がどれだけ尊いことか、必要とされているか、私は理解してるつもりだった。
「私、一人暮らししたい」
気付いたらそう口にしていた。
当然お父さんは猛反対。
「大事な高校生の娘の一人暮らしを許す親がどこにいる!」
「大丈夫だもん!ご飯も掃除も洗濯も全部おばあちゃんに教わったし!節約だってちゃんとできるよ!」
「そういう問題じゃない!」
「お父さんと暮らすなんてやだよ!いびきうるさいもん!」
「うっ、しょうがないだろ‼鼻炎持ちなんだよ‼」
それから私とお父さんは大喧嘩。
積みあがっていた座布団を投げ合って、しまいには木魚まで持ち出そうとしたとき。
物心つく頃には、お父さんは海外で仕事していることが当たり前だった。
お母さんを小さい頃に事故で亡くしていた私は、隣町でおばあちゃんと二人暮らしをしていた。
おばあちゃんがいたから、なんの不自由もなく、楽しく幸せに暮らしてた。
そのおばあちゃんが去年、突然亡くなった。
心不全だった。
お葬式を終えて、突然のことに呆然としていたとき。
お父さんは眠るおばあちゃんの前で「仕事を辞めて、日本で凛と暮らすよ」と言った。
生前おばあちゃんは、凛のお父さんは誇らしい仕事をしているんだよ、といつも嬉しそうに話していた。
言われなくてもお父さんの仕事がどれだけ尊いことか、必要とされているか、私は理解してるつもりだった。
「私、一人暮らししたい」
気付いたらそう口にしていた。
当然お父さんは猛反対。
「大事な高校生の娘の一人暮らしを許す親がどこにいる!」
「大丈夫だもん!ご飯も掃除も洗濯も全部おばあちゃんに教わったし!節約だってちゃんとできるよ!」
「そういう問題じゃない!」
「お父さんと暮らすなんてやだよ!いびきうるさいもん!」
「うっ、しょうがないだろ‼鼻炎持ちなんだよ‼」
それから私とお父さんは大喧嘩。
積みあがっていた座布団を投げ合って、しまいには木魚まで持ち出そうとしたとき。