飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
✧˙⁎⋆



 ぐぅ。

 お腹が鳴った。

 どんなに気分がどん底でもお腹がすいてしまう健康的なところは、私の数少ない長所だと思う。

 私はのそのそとベッドから這い出て、リビングに向かう。

 今日は日曜日。 時計はお昼の1時を示してる。

 彩人くんはバイトに出かけ、夜ご飯までに帰ると言っていた。

 ぼーっとする頭で冷蔵庫の扉を開けると、なにもない。

 最後にスーパーに行ったのはいつだったっけ。

 ため息をついた私は冷蔵庫を閉めて、レトルト食品のストック棚をチェックする。

 買い置きしておいたパスタソースが目についた。


 『今日は俺が作る』

 
「……」

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