飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
夏宮くんが、行方不明……?
今朝テレビで見た、行方不明者が遺体となって発見されたニュースを思い出して、胸の中にザワザワとした不安が渦巻いた。
大丈夫かな……なにか事件に巻き込まれたとかじゃないといいけど……
そのとき、中志津くんとはた、と目があった。
中志津くんと私はこれまでに話したことがない。
目を合わせたのもこれが初めてだから、気まずくなって私は目を逸らした。
それなのになぜか中志津くんの切れ長な目は、私の姿を捉えたまま。
え……?
私、を見てる……?
自分の後ろを確認してみるけど、それらしき人はいなくて、やっぱり中志津くんは私を見てるみたいだ。
そして中志津くんは、満を辞して私に言った。
「月寄は、何か知ってる?」
それを合図に、クラスの視線が一気に私に寄せられる。
「え?」
みんなの〝月寄さんは何か知ってるの?〟という視線に、私は首をブンブンと左右に振って少しあとずさった。
「し、知らない、です」
「……だよな」
私の様子を見てあっさり引き下がった中志津くんは、ようやく私から視線をそらした。
他のみんなもそんな気に留める素振りもなく、私から視線を外して夏宮くんの昨日の様子などについて話し始めた。
突然浴びた注目から解放されて少しホッとしながら、自分の席に向かう。
今朝テレビで見た、行方不明者が遺体となって発見されたニュースを思い出して、胸の中にザワザワとした不安が渦巻いた。
大丈夫かな……なにか事件に巻き込まれたとかじゃないといいけど……
そのとき、中志津くんとはた、と目があった。
中志津くんと私はこれまでに話したことがない。
目を合わせたのもこれが初めてだから、気まずくなって私は目を逸らした。
それなのになぜか中志津くんの切れ長な目は、私の姿を捉えたまま。
え……?
私、を見てる……?
自分の後ろを確認してみるけど、それらしき人はいなくて、やっぱり中志津くんは私を見てるみたいだ。
そして中志津くんは、満を辞して私に言った。
「月寄は、何か知ってる?」
それを合図に、クラスの視線が一気に私に寄せられる。
「え?」
みんなの〝月寄さんは何か知ってるの?〟という視線に、私は首をブンブンと左右に振って少しあとずさった。
「し、知らない、です」
「……だよな」
私の様子を見てあっさり引き下がった中志津くんは、ようやく私から視線をそらした。
他のみんなもそんな気に留める素振りもなく、私から視線を外して夏宮くんの昨日の様子などについて話し始めた。
突然浴びた注目から解放されて少しホッとしながら、自分の席に向かう。