飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
夏宮くんは独占欲つよめ
私と夏宮くんはいつかと同じように玄関に注目して硬直する。
ピンポーン♪
呼び鈴、part 2 。
「……ほら、また凛がギャーギャーうるさいから」
「え⁉ 私⁉」
そんなうるさかったかな!?
「凛ー?」
ドアの向こうから聞こえた、聞き慣れた男の人の声にハッとする。
「彩人くん……!」
「彩人くん?」
夏宮くんが眉をグッと寄せる。
「私の叔父さん!」
「お」
「あっ、わ、どうしよう⁉ とっ、とりあえず夏宮くん、向こうの部屋に隠れよう!」
「えっ」
「はやく!」
「俺のご飯は?」
「あとでちゃんとあげるので!ここはいったん退却しよう!ね⁉︎」
「えー」
不服そうな夏宮くんをなんとか奥の部屋に押し込んで、私は玄関へと走った。