飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
「凛ー?」
彩人くんの心配そうな声がする。
「いる!います!」
言いながら慌ててドアを開けた。
そこには、ホッとした表情を見せる私の叔父さん。
「よかった。なかなか出ないから何かあったのかと心配したよ」
乃木 彩人、二十二歳。
トレードマークのフワフワの黒髪に、お人よしがにじみ出る犬っぽい顔の、優しい笑顔。
「久々に早く終わったんだ。今日は一緒にご飯食べよう?」
いつもだったら嬉しくて仕方ないそのセリフが、今日ばかりは冷汗放出スイッチとなる。
「あ、うん……うん!やっ、たー……あはは」
「入っていい?」
「え⁉︎」
大袈裟に驚いてしまった私に、彩人くんが「え?」と返してキョトンとする。
どどどどうしよう、大丈夫かな⁉︎ 夏宮くんの痕跡、なんかあったかな⁉︎
「凛?」
普段下着を干してたってどんな格好でいたって入室拒否をすることなんかない私の動揺っぷりに、彩人くんが首を傾げる。
「あっ、あー、もっちろん! 入って入って〜!」
私は懸命に平静を装って、笑顔で彩人くんの通り道を作る。
「おじゃまします」
彩人くんの心配そうな声がする。
「いる!います!」
言いながら慌ててドアを開けた。
そこには、ホッとした表情を見せる私の叔父さん。
「よかった。なかなか出ないから何かあったのかと心配したよ」
乃木 彩人、二十二歳。
トレードマークのフワフワの黒髪に、お人よしがにじみ出る犬っぽい顔の、優しい笑顔。
「久々に早く終わったんだ。今日は一緒にご飯食べよう?」
いつもだったら嬉しくて仕方ないそのセリフが、今日ばかりは冷汗放出スイッチとなる。
「あ、うん……うん!やっ、たー……あはは」
「入っていい?」
「え⁉︎」
大袈裟に驚いてしまった私に、彩人くんが「え?」と返してキョトンとする。
どどどどうしよう、大丈夫かな⁉︎ 夏宮くんの痕跡、なんかあったかな⁉︎
「凛?」
普段下着を干してたってどんな格好でいたって入室拒否をすることなんかない私の動揺っぷりに、彩人くんが首を傾げる。
「あっ、あー、もっちろん! 入って入って〜!」
私は懸命に平静を装って、笑顔で彩人くんの通り道を作る。
「おじゃまします」