Flower~君の美しい記憶の中で今日も生きていたい~
《side.佐々木霞》
日頃の感謝をカタチにしたい。そう思った昨晩のこと。今日はちょうど夏休み前日の午前授業だった。
恭介さんがお迎えに来てくれるいつもの時間まで街へ行ってお買い物をしようと決めている。
仲良く話すようなクラスメイトは残念ながらいないので、HRが終わるとすぐにリュックを背負って教室を出た。
街には恭介さんと一緒に住み始めてからよく来ている。
ショーウィンドウに映る自分は彼とカフェに行った時より人間味を増していた。
いただいたハンドクリームのおかげでカサカサだった手は滑らかに。くまもなく、肌の色は健康的だ。
体が整ったおかげで気持ちまで前向きになるようになった。
全部全部恭介さんのおかげ。
「これ、贈り物用に包装してもらえますか?」
紺色の赤と白の線が入った大きめのハンカチを女性店員さんに渡す。物腰柔らかな店員さんは長時間相談に乗ってくれた。
男性への贈り物は初めてすぎて悩んでいた時に声をかけてくれたのだ。
「彼、喜んでくれるといいね」
「はい!!ありがとうございます」
ちょっとだけ予算を超えてしまったけれど、理想的な贈り物を購入できた。清算を終えて綺麗にラッピングされた包みを受け取る。
日頃の感謝をカタチにしたい。そう思った昨晩のこと。今日はちょうど夏休み前日の午前授業だった。
恭介さんがお迎えに来てくれるいつもの時間まで街へ行ってお買い物をしようと決めている。
仲良く話すようなクラスメイトは残念ながらいないので、HRが終わるとすぐにリュックを背負って教室を出た。
街には恭介さんと一緒に住み始めてからよく来ている。
ショーウィンドウに映る自分は彼とカフェに行った時より人間味を増していた。
いただいたハンドクリームのおかげでカサカサだった手は滑らかに。くまもなく、肌の色は健康的だ。
体が整ったおかげで気持ちまで前向きになるようになった。
全部全部恭介さんのおかげ。
「これ、贈り物用に包装してもらえますか?」
紺色の赤と白の線が入った大きめのハンカチを女性店員さんに渡す。物腰柔らかな店員さんは長時間相談に乗ってくれた。
男性への贈り物は初めてすぎて悩んでいた時に声をかけてくれたのだ。
「彼、喜んでくれるといいね」
「はい!!ありがとうございます」
ちょっとだけ予算を超えてしまったけれど、理想的な贈り物を購入できた。清算を終えて綺麗にラッピングされた包みを受け取る。