私を導く魔法薬
治療の成果
どれほどの時が経っただろう。
「ダリア、大丈夫か?」
と、遠くであの彼の声がした。
ダリアは気付いてなんとか自分のベッドから起き上がり、そっと窓の外を見る。
すると森の木々の隙間からは欠けた月が見えた。
最後に見たときに丸みを帯びていたはずの月が欠けているということは、あれから数日は経っているということ。
「…ええ、なんとか起きられたわ…」
彼の声にダリアはそう返す。
「良かったダリア、気が付いたんだな…!!どうやら俺は二日ほどだが、お前は五日ほども寝ていたらしい」
そう語る彼の姿はまだ見られていない。
ダリアはゆっくりとベッドから起き出す。
家の戸を開こうとそばまでくると、外からはなぜか魔力が流れ込んでくるのが分かった。
ダリアはまだだるい頭のまま少し考え、そしてあることに気付く。
「…あんた…体は、なんともない…?」
そう家のすぐ外にいるであろう彼に声を掛けるが、その自分の声は震えていた。
どうか間違いであってほしい…
彼に、もしものことがあれば…
「ダリア、大丈夫か?」
と、遠くであの彼の声がした。
ダリアは気付いてなんとか自分のベッドから起き上がり、そっと窓の外を見る。
すると森の木々の隙間からは欠けた月が見えた。
最後に見たときに丸みを帯びていたはずの月が欠けているということは、あれから数日は経っているということ。
「…ええ、なんとか起きられたわ…」
彼の声にダリアはそう返す。
「良かったダリア、気が付いたんだな…!!どうやら俺は二日ほどだが、お前は五日ほども寝ていたらしい」
そう語る彼の姿はまだ見られていない。
ダリアはゆっくりとベッドから起き出す。
家の戸を開こうとそばまでくると、外からはなぜか魔力が流れ込んでくるのが分かった。
ダリアはまだだるい頭のまま少し考え、そしてあることに気付く。
「…あんた…体は、なんともない…?」
そう家のすぐ外にいるであろう彼に声を掛けるが、その自分の声は震えていた。
どうか間違いであってほしい…
彼に、もしものことがあれば…