キミの翼が羽ばたく時。
そして次の日。
私はお兄ちゃんと遊園地に居た。
「ひっ広ぉ~~い!」
私が田舎から出て初めて都会を見た田舎人みたいなことを言う。
「ここは子どものころ、いつもいってたんだ。」
「そうだったんだ~…」
遊園地はとても人が多くて、この人たちの一人一人に感じているものがあるんだな、何て思った。

「あっコレ!コレがいい!」
私が子どものようにしゃぐ。
「ジェットコースターね。はいはい。」
お兄ちゃんは笑いながら応じてくれた。

「きゃああああああああ!!」
「うぉぉおお!?」
私たちはジェットコースターに乗って、降りるころには、頭がギンギンしていた。
「こ…怖かった…」
地面に向かって降りる所が、妙に頭に残る。


「怖がるんなら乗るなよ~」
お兄ちゃんがハハハっと笑う。
お兄ちゃんは相変わらずかっこいいな、なんて思っていた。


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