キミの翼が羽ばたく時。
「ぎゃああああああああああ!!」
突然、家に私の叫び声がこだました。
「うああっ怖い~」
私はそう言うと、お兄ちゃんの手にすがりついていた。
「そんなに怖がるならみるなよ。」
お兄ちゃんが苦笑する。
「ヤダ! 全然平気だからっ。」
実は、お兄ちゃんは夜の怖いビデオを見るから、恐がりな私は先に寝ろって言うことだ。
だけど私だって子供じゃない。
…と言うことで、今ホラー系映画を見ているのだ。
「ああ…ぅぁっ…ふぃ…」
私がふるえながらお兄ちゃんにしがみつくと、
「名前ホント子供だな~」
お兄ちゃんはアハハッと笑って、私の肩を抱いた。