キミの翼が羽ばたく時。



だけど…
私はそうお兄ちゃんに言えない。

だって


本当は心のどこかで
他人として生まれてそしてお兄ちゃんに会いたかった。


そう思ってるから。




「翼…」



私はお兄ちゃんに聞こえないくらい、小さい声でそう呟いた。

大好き。


かなわなくても


ずっとずっと好きだよ。



< 44 / 71 >

この作品をシェア

pagetop