キミの翼が羽ばたく時。
ザァ………
シャワーから出る熱いお湯が私の体をつたう。
「ふぅ……」
私は小さくため息に似る息を吐き、そっと湯船につかった。
今日から、ここでの生活が始まるんだ。
お兄ちゃんと私の二人だけの。

まだ初対面なお兄ちゃんだけど、
仲良くなれるかな?

私は思いっきりからだを伸ばすと、お風呂から出た。
…お父さんとお母さんにおらった命、大切に輝かせてみせるよ。
「雫~!ゴハン出来たぞ~」
「はぁい!」
私はそう言うと、いそいでパジャマを来てかけだしていた。



……こうして私とお兄ちゃんとの暮らし1日目は終了した。





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