【コミカライズ配信中】アデル~顔も名前も捨てた。すべては、私を破滅させた妹聖女を追い詰め、幸せをつかむため~
法廷の中央には被告人席。その向かいには、裁判官となる円卓貴族と王族の座る席が設けられている。それらをぐるりと取り囲むように傍聴席が並ぶ。
定刻を知らせる鐘が鳴る。
それと同時に扉がゆっくり開き、メイナードが姿を現わした。
かたわらには、当然のようにミーティアが寄り添っている。二人とも怪我をしている様子はない。
裁判席の前に立ったメイナードが、高らかに宣言した。
「これより、この私、メイナード・イヴァン・アストレアの命を狙った大罪人の裁きを行う。罪人をここに連れて参れ――!」
直後、姿を現わした『彼』の姿に、人々が一気にざわめく。
私は目の前が真っ暗になった。
艶やかな銀髪、まっすぐ前を見つめる青い瞳。
凜とした佇まいで中央へ歩み寄る、長身の男性。
現れたのは――紛れもない、シリウス殿下その人だった。
定刻を知らせる鐘が鳴る。
それと同時に扉がゆっくり開き、メイナードが姿を現わした。
かたわらには、当然のようにミーティアが寄り添っている。二人とも怪我をしている様子はない。
裁判席の前に立ったメイナードが、高らかに宣言した。
「これより、この私、メイナード・イヴァン・アストレアの命を狙った大罪人の裁きを行う。罪人をここに連れて参れ――!」
直後、姿を現わした『彼』の姿に、人々が一気にざわめく。
私は目の前が真っ暗になった。
艶やかな銀髪、まっすぐ前を見つめる青い瞳。
凜とした佇まいで中央へ歩み寄る、長身の男性。
現れたのは――紛れもない、シリウス殿下その人だった。