抗えない運命
宏樹side
18×2/11/×× 雪のち曇り
「あれ…?
翠人くんそれ
さっきも食べてませんでしたか?
どんだけ好きなんですか(笑)」
朝ごはんを食べている
翠人くんに話しかけた宏樹に
伊月くんが驚いた顔で話しかけた。
「宏樹…。昨日も言ったけど
翠人くんは
"今"起きたばっかりだよ
これも食べ始めたばかりだ…大丈夫?」
「寝ぼけてたみたいです…
ご飯の邪魔をしちゃってすみません…。」
ぽつりと
呟くように言った宏樹の顔は蒼白だった。
うつむいたまま食堂を後にした宏樹は部屋で横になった。
「さっき確かに
翠人くんが二回目のご飯を
食べているはずだったんだけどな…。
みんなも驚いた顔してた…
何だか変だな。」
しばらくさっきの謎を考えているうちに
翠人は眠ってしまった。