抗えない運命
誠哉side
18×2/8/×× 雨
「ゴホゴホ…。
蓮、君の体調は大丈夫?」
一昨日から
体調を崩している蓮の部屋を訪れた
誠哉はベッドに横になっている蓮に話しかけた。
そういった誠哉も体調を崩していた。
「職員から薬を貰って飲んだはずなんですけどね…
より一層悪くなっている気がして…。」
青白い顔で答える蓮は
目の前の誠哉の顔色が悪いことに気づいた。
「誠哉くんも体調を崩しているんですか?
…薬は貰わない方がいいです。
ただの勘なんであれっすけど…」
言葉を濁らせながらも
いつも本心でぶつかってくる
蓮の言葉を信じた誠哉は薬を貰わなかった。
蓮と誠哉の体調はどんどん悪化していくばかりだった。