香道部の佐山くんに初めての恋をしました。
座るように言われて座ると、足音が聞こえてきて「失礼します」と声が聞こえて襖が少し開いて丁寧な所作の後に和服を着用している佐山くんが入ってきた。
「この度は、お越しいただきありがとうございます。私國宗の長男、煌太と申します。國宗はただいま、香席の準備をしておりますのでお茶をお持ちいたしました」
佐山くんは慣れた手つきでお茶を出す。それは学校じゃ見たことにない雰囲気で普通に話しかけることを躊躇してしまうが、佐山くんの方から私とお母さんの前にやってきた。
「星野さん、星野さんのお母様。本日はお越しいただきありがとうございます。今日は楽しんで行ってください」
佐山くんは綺麗な礼をしてしばらくすると、佐山くんに似た男性が入ってきた。