香道部の佐山くんに初めての恋をしました。



「大丈夫でした」

「良かった。今日はね、星野さんの歓迎会をしようと思ってね準備したんだよ」


 そう言ったのは佐山くん。


「そうそう! 念願の新入部員だし、歓迎会って大事だしさ」


 ……と微笑んだのは高田先輩だ。


「ありがとうございますっ」

「今日は香道はしないんだけどね、和室でやる意味って思うんだけど……学校の隣にあるケーキ屋さんで色々買ってきたから一緒に食べよう」

「ケーキ? 美味しそうですね」

「でしょ、飲み物は俺が()てる抹茶だけどね」


 佐山くんは、近くにある抹茶茶碗を見せた。


「どのお椀がいい? 茶道部から借りてきた」



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