香道部の佐山くんに初めての恋をしました。



「……お疲れ様です〜!」

「あ、星野ちゃんと佐山だ。お疲れ様」


 和室に入れば長机に向かっている高田先輩と顧問の先生だ。私たちが入ると、こっちおいでと手招きされてその通りに彼らに近づくと何かを記入していた。


「こっちは星野さんで、こっちが佐山くん。あ、佐山くんのもう一つはお父さんに渡してくれる?」


 佐山くんは「あ、はい」と言って受け取っている。


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