笑わぬ聖女の結婚~私の笑顔を見たいがあまり、旦那さまがヤンデレ化しています~
「アリッサの聖石は以前にも増して濃く、強く輝いているぞ」
「えぇ!?」
アリッサは鏡に映った自分の顔を凝視する。たしかに……額のアメジストは以前よりずっと強い輝きを放っていた。
「どういうことでしょう?」
「君の力は本当に弱まっているのか、よく思い出してみろ」
「間違いありません。このところ、力が弱くなっていたことは誰よりも私が一番……あ、でも!」
ホリッカ神山に祈りを捧げた、二日間はそうではなかった。内側から強いエネルギーが湧きあがるのを感じていた。
「力を失う前の『最後の灯』と思ったけど、違ったのかしら?」
「なにか、心当たりはないのか? マナに影響を及ぼしそうな……」
「え~っと、噴火の前はたしか……」
そこでボッとアリッサの顔が火を吹く。思い出してしまったのだ。噴火の前に、初めてリシャールがキスをくれたこと。
彼はアリッサの思考を読んだように、不敵に笑む。
「あぁ。俺と君の初めてのキスか。それは、なにか関係がありそうなのか?」
「えぇ!?」
アリッサは鏡に映った自分の顔を凝視する。たしかに……額のアメジストは以前よりずっと強い輝きを放っていた。
「どういうことでしょう?」
「君の力は本当に弱まっているのか、よく思い出してみろ」
「間違いありません。このところ、力が弱くなっていたことは誰よりも私が一番……あ、でも!」
ホリッカ神山に祈りを捧げた、二日間はそうではなかった。内側から強いエネルギーが湧きあがるのを感じていた。
「力を失う前の『最後の灯』と思ったけど、違ったのかしら?」
「なにか、心当たりはないのか? マナに影響を及ぼしそうな……」
「え~っと、噴火の前はたしか……」
そこでボッとアリッサの顔が火を吹く。思い出してしまったのだ。噴火の前に、初めてリシャールがキスをくれたこと。
彼はアリッサの思考を読んだように、不敵に笑む。
「あぁ。俺と君の初めてのキスか。それは、なにか関係がありそうなのか?」