同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
再会
「皆さん、こちらの本社は二年ぶりとなります。田村大和です。俺としてはやっと帰って参りました。三分の二は覚えてくれている人達、三分の一は私を知らないフレッシュな人達だと思います。どちら様もどうぞよろしく」
「なにがやっとだよ、早すぎだろ、お前」
知り合いの男性たちに頭を叩かれている。
拍手の中、笑顔で微笑む彼。
大阪から戻ってきた。隣の課のチームリーダーとして。
それも彼としては予定通り。目標の三年より早い二年で帰ってきた。
さすが大和……昔より鋭い眼が印象的。
同期のエースになって戻ってきた。
昔はもっと茶目っ気のある穏やかな目をした人だった。
そしてその目で私に笑いかけ「紗良」って呼んでくれた。
私も「大和」って呼んでたね。
「紗良、営業二部全体で歓迎会だって。以前は三課所属だったし、二課のチームリーダーとはいえ身内同然だから部全体でやるらしいよ。出欠表がさっき回ってきてた。そっちにも行くと思うけど」
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