同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

　
　「……いいなあ、うらやましいよ」
　
　大和が頭の後ろに手を組んで顔を上げた。
　
　「え？」

　「俺らなんて、これから遠距離だ。話すことしか出来なくなる。うらやましすぎて、死にそうだ」

　私はそんな大和の寂しそうな横顔を見て、つらかった。

　「……大和、ごめんね」

　こっちを向いて驚いている。
　
　「なんだ？何が？」

　「……大阪、ついていかないから。私、ついていきたくないわけじゃないんだよ。わたし……」