同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「そうしなよ。それが一番だよ。仕事のことは彼にも言っておくからね。紗良に振らないように」
 
 紀子。それは無理です。

 社食からフロアへ戻ると、課長がデスクに戻っていた。

 私を見ると、心配そうに声をかけられた。

 「吉崎。どうした?顔色が悪いが、具合でも悪いのか?」
 
 「いいえ。食べ過ぎですかね」
 
 「……そういえば、広報見たか?田村が載っていたぞ」
 
 「そうみたいですね。あちらでも結構活躍してるんですかね?」
 
 「お前達、最近連絡取ってないのか?」

< 105 / 330 >

この作品をシェア

pagetop