同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「そのまんまの意味。確かめに行くんだろ?」
 
 「……」

 「ちょっと……」
 
 そう言うと、私に顎で付いてくるように促す。

 私は、里崎さんの後ろを付いていき、彼が入る打ち合わせコーナーについていく。

 後ろ手にドアを閉めるとドアの前のプレートを『使用中』に変更。

 「俺の同期の向こうの課長のことだが……」
 
 里崎さんは座ると目の前にいる私をしっかり見て話し出した。

 「嘘を言ってもしょうがない。お前を信じて話すからよく聞け」
 
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