同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「わかりました。ご相談するようなことが起きていて手に負えないようなら……でも私はご相談しなければならない事態なら、里崎さんの手をわずらわせてまで付き合い続けたいとはおそらく思いません」
「吉崎、お前……」
「私、大和に待っていると言いました。でも、浮気している人を待っているとは言っていません。だからって私も浮気して課長とどうこうなるとは思わない。確かに課長が私に好意があるように感じることは、私も実際最近あります。だからって告白されてもどうにもならない。今は大和を待っているから。遠距離ですが大阪に、私は付き合っている人がいるからです」
ハッキリと言い切った。
「わかった。お前はそういうやつだよな。実は篠田よりも潔い。おそらく、大和がお前を口説き落としてやっと付き合ったんだろ?」
「いえ。私も気づいたら好きだったんです」