同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
大阪へ
曜日の夜、一旦マンションへ戻った。
会社から直接行くと、大きな鞄を見られていじられるのはわかっていたし、理由を聞かれそうでそれもいやだった。
今思えば、自分自身の過剰反応でしかなかったのだが……。
帰宅途中に新幹線の予約を入れた。
そして、大和に「これから行く」とひと言メールで連絡した。
既読にならない。しょうがないので、ホテルの予約も入れた。
彼の社宅の場所は住所を聞いていただけだったので、とりあえず、その住所に近い心斎橋のホテルを予約した。
安いところに女ひとりも怖いので、そこそこ名の知れたホテルだ。
お金はかかるが、こういうときのために働いていると思えばどうということもない。