同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 特に、大和がいなくなってからは余暇にお金を使うことがなくなり、まるで引きこもりのようだった。

 新幹線が名古屋を出た頃、大和から返信があった。

 「今どこだ」とこちらもひと言。

 「名古屋過ぎた」
 
 「迎えに行く。里崎さんからも連絡あった。迎えに行けと言われてる」
 
 心配してくれていたんだなあと思う。
 私が抜き打ちで行くと言ったからかも知れない。

 特に、大阪の夜の街をひとりでうろつくなときつく言われた。
 紀子からも新幹線で食べてねと私の好きなクッキーとグミをくれた。

 
< 120 / 330 >

この作品をシェア

pagetop