同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「……すみません。ダブルかツイン空いてませんか?」
「お待ちくださいませ。通常のツインが一部屋。そのほかデラックスツインやデラックスダブルでしたらご準備できます」
「では、デラックスダブルへ変更お願いします。宿泊はふたりに変更で」
あっけにとられている私を横に、勝手に変更していく。
部屋カードを受け取ると、私の手を握りエレベーターホールへ真っ直ぐ歩いて行く。
「紗良、ちょっと買い物してくるからお前先にシャワーでも入ってろ」
エレベーターに私を押し込み、階数を押すと一枚カードを渡された。荷物も載せてくれる。
あっという間にドアが閉まった。