同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
部屋はとても広くて想像以上だった。
「……この部屋、一体いくらなんだろ?」
しかも、大阪の夜景が綺麗に見える。
すごい。バスルームから外が見える。
「うわあ。こんな夜景見ながらお風呂とか……すごすぎる」
あちこち扉を開けて、アメニティを確認しながらひとりでご満悦。
すっかりさっきの嫌な雰囲気を忘れてしまった。
携帯を見ると、里崎さんからメールが来ていた。
「無理するなよ。迎えに行かせたからな。何かあれば連絡よこせ」