同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

  部屋はとても広くて想像以上だった。
 
 「……この部屋、一体いくらなんだろ?」
 
 しかも、大阪の夜景が綺麗に見える。
 すごい。バスルームから外が見える。
 
 「うわあ。こんな夜景見ながらお風呂とか……すごすぎる」
 
 あちこち扉を開けて、アメニティを確認しながらひとりでご満悦。

 すっかりさっきの嫌な雰囲気を忘れてしまった。

 携帯を見ると、里崎さんからメールが来ていた。
 
 「無理するなよ。迎えに行かせたからな。何かあれば連絡よこせ」
 
< 127 / 330 >

この作品をシェア

pagetop