同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 レモンチューハイが美味しそうだったから。つい。

 ううん。やっぱりしらふが怖いからだよね。ついお酒に逃げてしまう。
 
 「……いつから酒飲みになった?弱いのは相変わらずだろ。顔真っ赤だぞ」
 
 「お風呂上がりだから」
 
 大和は私の赤いほっぺに軽く触れた。
 びくっとして身体を引いた私を驚いてじっと見ている。

 「紗良?どうしたんだ……久しぶりだけど、変だぞ。俺に会いたくて来たんじゃないのか?」
 
 私は下を向くとつぶやいた。
 
 「連絡ずっとくれなかったね。最後の連絡は誤字だらけだった。もう一ヶ月以上前」
 
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