同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「すまん。本当に忙しくて。返信したときも寝落ちして。接待の後だったと思う」
 
 顔を上げて大和を見た。
 
 「ううん。わかってる」
 
 私に連絡くれないのかって聞かないね。私から連絡がないことなんて、気にしてないんだね。

 大和は私の座るベッドの横に来て、手を握る。
 
 「紗良。寂しかったんだろ……ごめん」
 
 大和は寂しくなかったんだね?いそがしいから?

 口に出す勇気が無い。黙っているしかない。

 返事をしない私を見て、寂しいと肯定していると思ったんだろう。

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