同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
紀子がバタンと机を叩いて立ち上がった。
「なにそれっひどいっ!そのこと田村に黙ってたの紗良?いやなこと言われたって言ってやれば良かったのに……」
「……吉崎。お前も悪いぞ。なんで大和にハッキリ言わないんだ。それを聞いていたらあいつだって少しは……」
「いいんです。もう。疲れてちゃって……」
「紗良……」
紀子は私を抱きしめてくれた。
私は涙が出てきた。
里崎さんはため息をついている。
「もうすぐ、解決します。私、誕生日がもうすぐなんです。その時に決めます。納得いかなければ終わりにするつもりです」