同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「……利用?そうなんですかね」
「吉崎。しっかりしろ」
「やめてよ、サトちゃん。紗良だって我慢してる。少しは焦ればいいんだよ、田村」
「おい、紀子」
「お願い、ふたりは仲良しなんだから、私のことは放っておいていいから……」
その夜。
私ははじめて知恵熱を出して寝込んだ。
身体が辛いと自分に訴えていた。
食事も受付けない。
篠田さんじゃないけど、私も心から身体まで病んでしまった。