同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 翌月曜日。
 初めて仕事を休んでしまった。
 
 九月の終わりで決算もあり、いつも通りの忙しさ。
 でも、身体に力が入らない。
 
 「吉崎大丈夫なのか?病院は?」
 
 「熱は下がっているので大丈夫です。課長すみません。あの契約書、パソコンのフォルダに入ってます。三分の二は終わってます。ご迷惑かけてすみません。明日は出るようにしますので」
 
 「無理するな。良くなってから出てこい。帰り様子を見に行こうか?」
 
 「いえ。大丈夫です。里崎さんの奥さんが来てくれるみたいなので」
 
 「わかった。お大事にな」

< 164 / 330 >

この作品をシェア

pagetop